So Long |
今日はうって変わってAKB48のお話。
3夜連続のテレビドラマ、So Longをみた。AKB48の新曲、So Longをテーマにして、「泣ける青春ドラマ」と言う形で、チームA,K,Bがそれぞれドラマを制作して、どれが一番泣けたかという企画である。
最初は「ひょっとして見るに堪えないのか・・・」などと心配もしていたが、実際に見てみると良くできていて最後まで見てしまう。事故のシーンなど実写できないところは、手間暇金をかけてないのではしょった作りになっているものの、さすがメジャー(AKB48)だけあって、地上波の1時間ドラマと言うこともあるだろうし、3作品ともなかなか良かった。
それを視聴者投票でどの作品が良かったか、どのメンバーが良かったか投票するようになっている。
チームAは、2005年と2013年、8年の時を超えてカセットテープ越しに会話が出来るというSF仕立て。渡辺麻友、篠田麻里子など。脚本としてはこれが一番おもしろく思えた。意外性もあるし、最後にぐっと盛り上げるやり方も良かった。篠田麻里子のセーラー服もなかなかだった。まだまだいけるね。ただ淡々とした進行から最後に盛り上がるので、泣ける量的には最後に集中してしまうのが不利だったかな。投票結果は2位。
チームKは、ピアニストを目指しているが挫折して就職活動を始める姉(大島優子)と、田舎から出てきたはちゃめちゃな妹(松井珠理奈)の意外な真実と、感動のラスト。これは泣きに持って行くやり方が、病気というのはちょっと安易な気はするが、演技的には大島・珠理奈の演技は抜群で、他を引き離していたと思う。投票は残念ながら3位でした。
チームBは、島崎遥香、小嶋陽菜、渡辺美優紀など。卒業を控えた女子校で、担任の小嶋陽菜が突然辞めてしまう。それまで担任を馬鹿にしていた生徒たちだが、やめた原因が余命二ヶ月と宣告されたためと知り、改めて振り返ってみて担任の優しい気持ちに気がつく。そこで彼女たちは病院に行き、最後のプレゼントを企画する。確かにこれは泣けたのだけれど、最初に余命二ヶ月という話を出してしまうので、泣く前提を作ってドラマが進行するので、ずるいというか、泣けるドラマとしてはスタンダードというか、意外性に欠けていたのが残念。投票では1位。
個人投票では島崎遥香、大島優子、渡辺麻友、松井珠理奈、篠田麻里子、小嶋陽菜の順。演技云々よりも、人気投票だったのかなという感はある。勢いに乗る島崎が大島を押さえたものの、演技そのものはもう一つに思える。泣くドラマなのに、台詞は無難にこなしていたものの表情が今ひとつ不足していた。渡辺麻友も好演していたが、キャラクター設定が彼女にはまっていたところに助けられた感もある。個人的には、演技そのもので評価すると、大島、珠理奈、篠田、峯岸と言った順かなと思う。
もし今年も総選挙があるならば、島崎遥香は大躍進する可能性大。ひょっとしたらひょっとするかも。
投票で1位に選ばれたチームBは、4月から福田雄一監督のコメディーにキャストとして出演する特典が与えられた。泣きの演技ではいまいちだと思う島崎も、コメディーであればはまるかもしれないし、チームBそのものも向いているメンバーと思うので、そう言う点では良かったかなとは思う。
最後にデジタルネタ。
どの作品も、ラストシーンでは卒業後の姿と、満開の桜、そしてSo Longがかかる。ほんとにSo Longと言う曲はこういう場面に向いているなと感心させられるが、この桜のシーンは、合成かな?
ソメイヨシノのような桜なので、もちろん今は咲いていない。昨年の4月にあらかじめ撮影しておいたものかと思うのだが、チームBで主演の島崎遥香は、特別にメインで出るようになったのはじゃんけん選抜以後だし、昨年の4月だと渡辺美優紀もチームBではなかったのではないかな。加藤玲奈も昨年の4月だと、まだ中心グループに入るという感じでもないだろう。従ってこのままのキャストで昨年の4月に撮影していたとは思われない。引きのシーンも多いので仮メンバーで撮っておいたのか、人物抜きで撮影しておいて、人物を合成したのか。仮メンバーの場合、それぞれのファンは違うと気がつきそうな気がするし、しかし合成という不自然さは感じられない。
やっぱりこれは、合成かな。合成技術、進んできているなぁと思ったのだが?
ps
チームBに難癖つけるつもりはないので誤解無く。脚本の問題だと思うのだが、島崎たち主人公グループはバドミントン部の設定。部活の練習中に先輩が訪ねてきて、後輩たちが「わー先輩、サーブ見てください(教えてください)」と言う場面がある。
でもこれ、バドミントン的には、よっぽどへたくそでまともにサーブが出来ないレベルでない限りは、無いな、と思う。卓球やバレーボールと違い、バドミントンのサーブは守備的なので、いの一番に「サーブ見てください」とは言わないだろうと思うのだ。おそらくそこそこ強いチームの設定のようにも思えるし、違和感がある。また最後の試合に向けてダブルスのメンバーを発表する場面があるのだが、渡辺美優紀のパートナーとして、島崎遥香が選ばれるはずが、全く意外にも峯岸みなみが選ばれてしまうという場面も、違和感がある。意外なメンバーを選ぶにしても、普通は何回、何十回と組んでみてどうかを確認して、これならいけると確認して選ぶものなので、無理な筋書きに思えた。
バドミントンの立場での疑問点でした。