Nikon D7100 |
D7000の後継機であり、D300Sの後継もこれでまかなうのだろうと思われます。後継機種ではない、とコメントされても、後継機種でしょうね。D7000が継続販売されても、在庫整理分のみで、今後も継続的に生産していく、とは考えにくいのです。またD800やD600と行ったラインを強化しているニコンが、この上DXの最上位機を出してくるのかどうか。なかなか、出してくる、とは考えにくいところです。
ニコンが2010年10月に発売したD7000から2年半。2009年8月のD300Sから3年半。これだけの時間をおいて、これか。と思った人は、少なくないのかなと思います。
現状では、私はミラーレス押しですが、ミラーレスに対して一眼レフが「機能的に優れている部分」、デザインやシャッター音など好き嫌いの部分ではなく、機能としてもっとも差がある部分は何か。C-AFとそれに伴う連写だろうと思います。光学ファインダー、と言う意見もあると思いますが、EVFには光学ファインダーに無い長所もあるので、「ファインダー」と言うくくりで見れば、一長一短と思います。従ってD7000やD300Sの後継機を出すのであれば(ニコンがなんと言おうと私は後継機だろうと見ていますので)、もっとも強化されるべきは連写枚数、速度だと思うのです。最低秒8コマ、クロップしたら秒10コマ、これくらいの数字は、どなたも期待していたのではないでしょうか。しかし実際には秒6コマであり、クロップして7コマです。連続撮影枚数も100枚は欲しかったのではないでしょうか。
CMOSセンサーの有効画素数を1,620万から2,410万に高画素化。そのおかげでクロップした場合にも1540万画素ものこりました。しかしOM-Dなら1600万画素でISO25400で、連写は秒9コマ(S-AFの場合)で有ることを考えると、C-AFが使える有利さはあるとはいえ、OM-Dから1年がたつことを考えると、この1年の時間が活かされている、とは考えにくいのかなと思ってしまいます。
AFセンサーが中央1点はF8に対応しているのは良いと思います。開放値F4の望遠レンズと2倍テレコンバーター装着時にもAFが作動するのは利便性が高いです。70-200mmF4なら、クロップして140-400mmF4。300mmF4が600mmF4で、さらにテレコンを使えば280-800mmF8と1200mmF8で使えます。AFの速度的にどうか、と言う疑問はあろうかと思いますが、おそらくあんまり早くはないだろうと想像しますが、昼間であればかなり利便性は高いですね。55-300mmに1.4倍テレコンが使えれば、さらに1.7倍まで使えれば、かなりよいでしょう。そこまで使えれば、恩恵を受けるユーザーも多いのではないでしょうか。
けして悪いとは思いませんが、時代に先駆けているとは思えませんし、時流に乗っているとも思えない。ニコンのポリシーもあるのでしょうが、この時代にそれで良いのかなと言うことは、他人事ながら、気になります。