PowerShot SX280 HS |
一つだけ発表されると不思議な気がする。たいていは春の新製品、夏の新製品で、まとまって発表されることが多いと思うのだが、単独発表。海外では発表済み。
新画像処理エンジン「DIGIC 6」や、「5軸手ブレ補正」などを搭載した20倍ズームモデル。「動画コンパクト」と銘打つわけです。
DIGIC 6を採用し60pのフルHD動画撮影に対応。動画時の高感度画質も改善し、ISO1600の画質が従来モデルのISO400に相当。動画撮影時には、光学式と電子式の手ブレ補正を組み合わせた5軸の手ブレ補正が可能になり、歩きながらの撮影などで発生する回転軸のブレや画像の歪みを低減させた。5軸手ブレ補正では、回転軸、水平回転軸、縦回転軸、上下、左右のブレを補正する。
ということで、動画なんですね。これからは。
それはさておき、これはレンズ一体型のコンパクトなので問題ないわけですが、ふと思ったのは交換式の場合、「やっぱりボディ内手ぶれ補正がベストだな」と言うこと。今回のように新しい手ぶれ補正が入りました。歩きながらでも平気です。ところが、レンズ内手ぶれ補正の場合、そのレンズを買った人が、そのレンズを使うときだけに恩恵を受けられる。長年のキヤノンユーザーで、キヤノンのレンズをたくさん持っている人にとっては、何の恩恵もないわけです。それレンズを使うとき以外は。
しかしボディ内手ぶれ補正であれば、過去のすべてのレンズがほぼ同等の恩恵を受けられる。これから新しい技術が進んで、特殊なレンズでないとだめだよと言うこともあり得ないとはいえませんが、たとえばOM-Dなら、ボディを買えばすべてのレンズで恩恵が受けられます。デジタルの場合、ボディはどのみち買い換えてゆくでしょうから、フルに新しい技術の恩恵が受けられる。
レンズ内の場合は、すべてのレンズに新しい技術が入るわけではありませんし、そうなったところで、全部買い換えるというのはかなり希有な人種でしょう。ほとんどの人はそれは無理。キヤノンやニコンやソニーのユーザーは、新しい手ぶれ補正技術が完成しても、ほとんど恩恵を受けられないわけです。
高速連写に対応するためなど、手ぶれ補正レンズの意味はありますけれど、基本はボディ内手ぶれ補正ですね。
今回はコンパクトではありましたが、新しい手ぶれ補正技術が搭載されたと言うことで、改めて思いました。手ぶれ補正はボディ内だなと。