デジタル一眼カメラ「OM-D」のイメージキャラクターにサッカーの本田圭佑選手を起用 |
オリンパスがサッカー選手を起用するのは、初めてかな?
オリンパスってのは、どうもタレントの選定があまりうまくない印象があって、宮崎あおいを起用したときも、発表直後に結婚発表があったりして、それでどうだったのかはわからないけれども、リスキーではあった。
本田圭佑という選手、好き嫌いが分かれるのかなという気はするけれど、男女を問わないという点では良いのかなと思う。女性に力を入れるオリンパスは、それなりに成功して女性ユーザーは獲得しているけれども、タッキー(滝沢秀明)を起用したりする。確かに女性受けは良いけれども、男性受けはほぼゼロでしょう。女性比率が高いとはいえ、絶対数では男性ユーザーの方が上回るわけで、コストパフォーマンスとしてはどうだったのかなと思う。
そこへゆくと本田圭佑はサッカー選手なので、プレースタイルとか発言内容などで嫌われる場合もあるだろうけれど、男女を問わずアピールできるところはよい。
問題は、選手だけに、その活躍次第で大きく評価が変わってしまうところだ。
なんとちょうどぴったり、ミランに移籍することになった。
宮崎あおいの時と違って、ミラン移籍はオリンパスも承知の上で交渉していただろうし、CSKAにいるよりは宣伝効果は高い。ただし、移籍したと言うことは活躍が保証されているわけではないので、ひやひや物ではある。
幸か不幸か、ミランは低迷している。1年前にはバロッテッリをとり、夏にはカカをとり、しかし成績はセリエAの11位だ。しかも、勝ち点19は首位ユベントスの43と24も離れている。CL圏内3位のナポリが35,EL圏内5位のインテルが28だから、実質的にCL圏内は難しく、EL圏内に滑り込めるかどうかも微妙だ。
逆に降格圏の18位リヴォルノは13,最下位カターニャが10なので、勝ち点的にはEL圏内にあがるより降格圏の方が近いし、最下位とEL圏内との中間という勝ち点になる。ここで本田が大活躍してEL圏に入れたりすれば評価は高まるし、オリンパスの宣伝効果も大きくなる。さらにブラジルワールドカップで本田が活躍して日本がベスト4くらいにでも入ろう物なら、相当にOM-Dもイメージアップすることは間違いない。
反面、ミランで本田が空回りしてスタメン落ちし、ミランも降格圏に近づいてゆくようなことがあればイメージダウンは大きいし、ワールドカップで予選敗退とも成れば、CMを打つことも難しくなってくるだろう。
と言うわけで、良いアイデアだとは思うけれども、ゆとりのないオリンパスにとっては、ギャンブルです。
何はともあれ、日本代表にはワールドカップで予選突破のベスト8くらいは入って欲しいと願うし、そのためにも本田にはミランで活躍して欲しいと思う。そうなってくれれば、オリンパスも、日本代表サポーターの皆さんも、万歳でしょう。