PIXUS iP8730 |
6色インクのA3+プリンター。
黒だけ顔料、他は染料というキヤノンの得意パターン。実売では3万円を切るだろうし、価格を抑えて、と言うことになるわけですが、プリンターも限界ですね。
ネットプリントなども安くなっていますし、そもそものプリント需要が減っている。スマホという比較的大きな画面が普及するにつれて、プリントしない人が増えてきている。だいたいにおいてプリントというのはアナログですから、その場にいた人にしか見ることの出来ないメディア。ブログに載せればお金もかからず多くの人に見てもらえますが、同じことをプリントでやろうとすればとても大変。
同時に紙資源、すなわち木材の伐採であり、あるいは石油からのプラスチック原料であったり、どちらにしてもその製造工程ではCO2の排出があり、プリンターにしてもインクにしてもそうです。まあディスプレイで見ても、CO2ゼロではありませんが、印刷に比べれば少ない。
どう考えても、これからどんどんプリント需要が増えてゆくとは考えられない。減ってゆく需要を、お店プリントと、おうちプリントと、ネットプリントで食いあってゆくしかないわけです。
お店プリントにしても、ネットプリントにしても、生き延びる道として考えているのがフォトブック。L判サイズなら500円程度から作成できます。A4サイズになると3~4千円くらいかかりますが、次第に需要は増えているようです。
その点で遅れているのが、おうちプリント、これらプリンターによる自家印刷と製本です。いくつかのキットが出てきたりしていますが、これという決め手には欠けています。
となると、決め手になってくるのはフォトブック用プリンター。ボックス型と言うべきか、レーザープリンターのような四角いスタイルにはなってくると思いますが、製本機能を内蔵したプリンターです。A4サイズの筐体でLかはがきサイズくらい、A4まで製本できるとなるとA3+位の大きさの筐体になってしまうとは思いますが、表紙から中の両面印刷までして製本してくれるような物、なおかつ製本コストも低く抑えられるような物が出来れば、これはネットプリントやお店プリントに対抗できるかなと思います。
今の、両面プリントして製本キットで綴じて、と言うやり方では、弱いかなぁ。
CP+やその他のイベントでも、果たして製本機能付きプリンターが登場できるかどうか。
エプソンとキヤノンにとっては、命綱になるかどうかでしょう。
一部の、高級印刷ニーズに頼っていては、マーケットはかなり小さくなってしまいますね。