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ニコンのFXフォーマット、ミドルクラスの一眼レフ。
ま、確かに工夫しいるなとは思います。動画ではパワー絞りなる機構も乗せてきた。まあ昔のレンズは当たり前に出来たことなので、進歩なのか懐古なのかわからないと皮肉も言えなくもないとはいえ、まあ進歩でしょう。
ハイライト重点測光は、もっと早く実現されていても良さそうに思っていたのだけれど、やっとと言うことです。2点拡大もユニークな機能ですが、水平線のどこか2点を拡大して水平をより確認できるようにするというのは、便利なのだかどうか。はっきり言ってそんな微妙な傾きは、現像時に修正すれば十分だろうと思います。それが時代。そういう時代。
基本的な問題として、連写が秒5コマにとどまっていたり、必要かどうかわからない3600万もの画素数。画素数を増やしたおかげでFXフォーマットにもかかわらずISO感度は51200止まりに。
4K動画も見送られているし。
それでいてボディのみ35万で、ミドルクラスとは、ずいぶんなものかなと言う気がする。
カメラ(ボディ)にとって大切なものは何か。
もちろん人それぞれだし、何を撮るかによって違うのは十分承知しているけれども、一つの基準として私はこう思っている。
カメラマンが、努力したり、工夫したり、技巧を凝らしても、実現し得ない部分。
何かって考えると、たとえば連写。どれほどカメラマンが超絶技巧を誇っても、手動の連写速度には限界がある。秒数コマ程度だろう。これはカメラマンではどうにもならないので、連写速度がどこまで上げられるのかは、ボディの値打ちだと思っている。
また、ISO感度もそうだ。暗く撮るという技法はあっても、感度を上げる技法はない。スポーツなどで、流し撮りをする技法はあっても、高速シャッターを切りたいとなれば、感度を上げるしかない。カメラマンの問題ではなくボディ性能が決め手になる。
そう考えると、いま、ISO51200で秒5コマは普及機のレベルだ。そのレベルにとどまってしまった敗因は、画素数である。α7Sのように1200万画素にしておけばISO20万もあり得たろうに。
そんなものはいらないという人も多いだろう。感度は100で十分だという人もいるのはわかる。だが、その人たちには、従来機から買い換える新たな何が提供できているのかというと、よくわからない。
35万も出して、ミドルクラスと言われて、魅力的かなぁ。
違う進化があって良かったのではないかと、思えてならないわけです。