FinePix |
知っていましたか?
コンパクトデジタルカメラは、素子が小さく、画素は多くという道のりをたどってきたため、どんどん素子の持つラチチュードが狭くなる傾向がありました。それを技術改良によって、悪化しないようにはとどめてきたわけですが、がんばってもがんばっても画素が増えるので、いつまでたってもラチチュードの増加が見込めないというのが、今までの経過です。
それに対する一つの答えとして、富士が提示したのがハニカムSRと言う撮像素子で、大小の素子を組み合わせることでラチチュードの拡大を図り、コンパクトながらも一眼レフ並みの画質を目指したのがF700であり、F710でした。が、すばらしい性能にもかかわらず、値段が高かったためか、画素数重視の人が多かったためか、残念ながらSRはこの2機種で終わってしまい、その後は高感度・高画素のハニカムHRという路線に移行してしまい、大変残念に思っておりました。
このときのF700/F710のラチチュードが、400%だったのだそうです。今回のF100fdなどは、方法はよくわからないのですが、F700/F710なみに400%のラチチュードを確保しているとのこと。もちろん同じではないと思いますが、あれから4年の月日が流れており、その間の技術改良もあるでしょうから、それなりの画質が期待できるように思われます。ひょっとすると、長く待ち望んだF700後継機が、やっと誕生したのかもしれません。
サンプルを見ても、コンパクトのラチチュードではなく、期待感を抱かせるものがあります。一眼レフが一般化した今日、F700の当時とは比較できませんけれども、コンパクトとしては楽しみな機種となりそうです。
F700にて撮影。