名レンズを使ってみよう 第四回 |
現在はデジタル対応になって272と言う型番になっていますが、これはその前の、AF化されたばかりの頃の、72Bの、MFです。わざわざMFを選んだのは、アダプトール2の互換マウントもありましたが、MFの方がヘリコイドが硬いだろうとのもくろみでした。が、見事に外れて、AFレンズ並みかそれ以上のゆるゆるヘリコイドなのが、残念です。現在の272のヘリコイドの方が、トルクはありますね。
プラナーのようにとがった感じではなく、といって甘くもなく、ボケ味も良く、値段も安く、ヒットしない理由がどこにもありません。花系のプロカメラマンが、純正を差し置いて愛用する理由もよくわかります。
最近のカメラメーカーは、良いものだから高いと思っているようですが、良いから高い、悪いから安いだったら、それは当たり前ですからヒットしません。当たり前ではない、「良いけど安い」ものが、ヒットするわけです。カメラメーカーはこのレンズを見習ってほしいですね。