OLMPUS LENS AF ZOOM 35-70mm 1:35-4.5 \525- |
オリンパスは、過去に3回レンズ交換式から撤退しています。(M42からも撤退しましたが、自社企画ではないのでこれはのぞきます)
PenF,OM,そしてこのOLMPUS AFレンズ達です。OMとはマウントが違うため、そのまま接続することは出来ません。
当時ミノルタのα7000が大ヒット。浜辺で水着に着替える宮崎美子さんのCMも懐かしいです。「今の君はぴかぴかに光って」CMソングもヒットしました。と思い込んでいましたが、宮崎美子さんのCMはX-7で、α7000じゃあないんですね。いやあ、思い込みは恐ろしい。てっきりα7000だとばかりおもいこんでいました。α7000も宮崎美子さんのCMも大ヒットしましたから、両方重ねて覚えてしまったようです。
というのはさておいて、このα7000に対抗するべく作られたのがOM707でした。OM707は、AFそのものは当時としては優秀でα7000に勝るとも引けを取らない性能でしたが、Pモードオンリー、露出補正も出来ず、何も出来ない完全なフルオートオンリーのカメラでした。それがユーザーに受け入れられるはずもなく(何で受け入れられると考えたのか、聞いてみたいですよ)、のちにMF用というかPFのOM101が出ましたが、売れるはずもなく、OMシリーズの息の根を止めたカメラといわれています。
以下のレンズはZuikoではなく、OLMPUS AF LENSとなっています。
24mmF2.8AF
28mmF2.8AF
50mmF1.8AF
50mmF2 PF
50mmF2.8AF macro
28-85mmF3.5-4.5AF
35-70mmF3.5-4.5AF
35-70mmF3.5-4.5PF
35-105mmF3.5-4.5AF
70-210mmF3.5-4.5AF
AF/PFのダブりもありますが、10種類ものレンズを作りながら、大失敗に終わってしまいました。私の手元にはこのうち35-70mmのAFと、70-210mmがあります。残念ながらそれ以外のレンズは見かけたこともありません。当時のユーザーも、35-70mmと一緒にOM707を買って、終わってしまったのでしょう。それ以外のレンズをそろえる人は、まずいなかったに違いありません。
これらのレンズ、残念ながら普通に使うことは出来ません。カメラがPモード専用でしたし、絞りもないのですが、幸いにして何もしなければ開放になっている仕様のため、接続さえすれば開放専用で写すことは出来ます。なんと、コムラーの初期の交換マウント(?)、ねじ止め式のスクリューマウントがぴったりはまるので、外せるように簡易に両面テープで留めて、マウントアダプターを介して使用します。もちろんマクロ専用になりますが、ズームとヘリコイドを合わせるとピントの合う範囲も広く、マクロレンズとしては割合使い勝手は良好です。ラフに持ち歩くのは外れる危険がありますが、ちょこっと試写する程度ならこれで十分です。しばらく使うとはがれてきてしまうので庭先以外へ持ち出すときはビニールテープなどで補強した方が良いでしょう。
使っていないレンズのことは何とも言えませんが、少なくも35-70mmと70-210mmの2本は、ガラスは優秀です。オリンパスとしても何とか巻き返そうという力を入れたレンズだったのだろうと思いますが、いかんせん、ガラスが良くてもだめな物はだめ。ガラスが良くてAF性能も良くて、それでも売れなかった。そこからオリンパスは何を学んだのでしょうか。今日その経験は生かされているのでしょうか。
35mm
70mm
二度あることは三度あると言いますが、三度あったことは四度目もあるのかもしれませんし、五度目もあるのかもしれません。歴史は繰り返されるのでしょうか。
それとも・・・