IX Nikkor 24-70mmF3.5-5.6 ¥1,050- |
オリンパスは、オリンパス主導の3つのマウント規格(M42も含めれば4つ)から撤退したと書きましたが、Fマウントの継承をうたうニコンも2つのマウント規格から撤退しています。一つはレンジファインダー期のSマウント。復刻版S3が出たから撤退していないという人もいるかもしれませんが、復刻版も生産完了して継続生産現行機種ではないので、含めて数えてもSマウントからは撤退と言えます。そしてもうひとつが、APSフイルム用のプロネアシリーズ向けに作られたIX Nikkorのシリーズです。
IXニッコール20-60mmF3.5-5.6
IXニッコール24-70mmF3.5-5.6
IXニッコール60-180mmF4-5.6
IXニッコール20-60mmF3.5-5.6
IXニッコール30-60mmF4-5.6
IXニッコール60-180mmF4.5-5.6
こうやってみると暗いレンズばかりですね。このうちの24-70mmがジャンク品として売られていましたので、確保いたしました。Made in Thailandの刻印が目立たないようにしてあります。
このシリーズはプロネアにしかつかないのですが、コムラーのねじ式MD用マウントがぴったりはまります。コムラー、役に立ってます(笑)。同じコムラーねじマウントですがM42用は入らないのです。そうだよなと思うところもあり、??なところもありますが、とにかくMD用なら入るので、これを両面テープで留めます。さらにMD-4/3のマウントアダプターを介してできあがり。
一応できあがりですが、両面テープ止めとMD-4/3もロックはしない構造なので、表に持ち出すときはビニールテープで補強します。
上手くできたようですがこれでも繰り出した状態になってしまい、マクロ専用です。70mm側は結構良いですね。ワーキングデイスタンスもあり、最短撮影距離ではかなり拡大も出来ます。ピントリングはなく、距離目盛りもなく、絞りもないレンズです。ピント合わせはヘリコイドを直接手で回して行います。あ、そうそう、そのままだと最小絞りの状態になってしまうので、絞り用のレバーにプラスチック辺を挟み込んで固定し、開放で使えるようにしてあります。この手のレンズを使うときは、たいがい広角側の方がよれておもしろいのですが、このレンズの場合はテレ側で使う方が、ピントの合う範囲も広くて良さそうです。
検索していたら、こんなニュースがヒット
以下引用
http://www.nikon.co.jp/news/1998/ixnikkor3_98.htm
「ニコン PRONEA S」にマッチした専用ズームレンズ群:
「IX Nikkor 30~60mmF4~5.6」、「IX Nikkor 60~180mmF4.5~5.6」、「IX Nikkor 20~60mmF3.5~5.6<New>」3機種を1998年秋発売1998年9月1日
増補(20~60mmの発売日):11月5日
株式会社ニコン(社長:吉田 庄一郎)は、IX240判(APS=アドバンストフォトシステム)AF一眼レフカメラ「ニコン PRONEA S(プロネア エス)」(1998年9月26日発売)にマッチした、「PRONEA」シリーズ※1 専用のAFレンズ「IX Nikkor (アイエックス ニッコール)レンズ」3 機種を発売いたします。
「IX Nikkor 30~60mmF4~5.6」(希望小売価格 20,000 円 (消費税別) )(平成10(1998)年9月26日発売)
「IX Nikkor 60~180mmF4.5~5.6」(希望小売価格 28,000 円 (消費税別) )(平成10(1998)年9月26日発売)
「IX Nikkor 20~60mmF3.5~5.6<New>」(希望小売価格 38,000 円 (消費税別) )(平成10(1998)年11月21日発売)
引用終わり。
1998年と言うことはまだ13年ほどしかたっていないわけで、ついこの間のようですが早くもジャンク扱いになってしまうとは(24-70mmは上記の記事より早く発売されていたと思います)。1998年というとOLMPUS C-1400XLやCoolpix910と言ったころです。遠い昔なのか、ついこの間なのか。ちなみにうちの父が他界したのが1999年の1月でしたから、ほとんどその頃の出来事です。時間の流れは不思議ですね。
24mm
70mm