2012年 09月 19日
α99 |
SONY α99
SONYαという響きに、何の違和感も感じなくなってきた。時の流れは速いというのか、人の心は移り気だと言うべきか、SONYαですんなり受け入れてしまうのも恐ろしい気がする。だが、はたしてSONYのαは続くのだろうか。あやふやな気持ちが抜けきれないのは、私だけなのだろうか。
なんだかαの9シリーズには、因縁を感じざるを得ない。その昔、ミノルタはα7000でAFの革命(とあえて言っておこう、コンシューマーレベルでは間違いない)をおこし、大きなシェアを獲得して大カメラメーカーへと成長した。だがその後のデジタル化の波には乗り遅れ、RD-3000の大失敗の後を受けて投入されたのが(ミノルタ最後のフイルム一眼レフ?)α9である。フイルムにこだわる審査員のひいきを受けて、カメラグランプリを受賞して、そしてデジタルに乗り遅れてついにはカメラ事業から撤退してしまう。7で始まったαは、9で終わる運命なのだろうか。
35mmサイズの撮像素子を乗せて、店頭予想価格は30万。まだ価格.comには乗っていないようだが、上級の一眼レフだし、そんなに急激に下がることもあるまい。なかなか結構なお値段である。
で特徴や機能はいろいろあるわけだが、ポイントは光学ファインダーではなくEVFを搭載したことだろう。EVFと光学ファインダーでどちらがよいのか、まあちゃちな光学ファインダーだったらEVFの方がずっと良いと思う。コンデジについているような程度のものは必要ない。ただこれくらいの、このクラスについているような光学ファインダーであれば、捨てがたい魅力はあるわけだ。光学ファインダーの最も優れているところはどこかというと、像の伝達速度が光の速さであると言うことだ。つまり肉眼の見えるものとファインダー内に見える像の間にタイムラグが実質的にない。物理学的には存在するけれど、生理学的にはタイムラグはゼロだ。一瞬をとらえるという撮影には、これはきわめて大きな要素になる。EVFはどんなに早くなったとしても光の速度では動作できない。回路を中継するだけでも時間はかかるし、現代物理の範囲では永遠に追いつかないと言っても良いだろう。
その優れた特徴を生かせるのはスポーツ報道に代表されるような分野である。この分野ではまだまだ光学ファインダーである。ところが、先のロンドンオリンピックを見たらよくわかるのだけれど、中継のすべてはハイビジョンである。そしてスーパースローのハイビジョンですら、当たり前のように導入されている。サッカー、プレミアリーグの放送などを見ていると、決定的瞬間がスーパースローのハイビジョンでとらえられている。先のユーロでは、イブラヒモビッチのテコンドーボレーシュートが様々な角度からスーパースローで流されていた。1試合の中継で5~6台はスーパースローのハイビジョンカメラが投入されているものと思われる。もうこうなってくると、静止画のシャッターチャンスなんてお呼びではない。現在のハイビジョンは静止画に切り出して200万画素ほどだが、現代静止画報道のメインであるWEBサイトにおいては、200万画素有れば十二分だ。また雑誌の見開きなどに使用しても問題ない場合が多いだろう。読者が見たいのは、スター選手の決定的瞬間であり、ノイズや解像力や収差のチェックリストではないのである。さらに、今でこそハイビジョンだが、リオのオリンピックの頃には4倍のハイビジョンは普通に使われているだろうし、ひょっとすると4倍ハイビジョンのスーパースローも普通に使われるようになっているかもしれない。
もう、静止画の決定的瞬間のために光学ファインダーにこだわるのは、時代遅れなのだと思う。
EVFの良いところは何か。様々な撮影情報が表示でき、また各種の設定が表示に反映されることである。プラス補正して白くなった画像も見れるし、マイナス補正して暗くなった画像も見れるし、各種の特殊効果も反映して見えるのである。従って一瞬のタイムラグを許容できるような撮影、つまりほとんどの撮影においては、EVFの利便性が優れているといえるだろう。
その点では、SONYがEVFに切り替えたことは間違っていないと思うわけだが、その大部分のユーザーが撮りたいもの、撮っている被写体において、はたしてこの35mmサイズの撮像素子とフル画素で約6コマ/秒。周辺をクロップする「テレコン連続撮影優先AE」では、約1,000万画素で約8コマ/秒、約460万画素で約10コマ/秒。約10コマ/秒云々といった性能のボディが、果たして必要なのかな? というところに疑問がある。
それこそ35mmF2の交換レンズを使うとするならば、昨日取り上げたRX1と何が違うのということになる。1/8000秒AEの撮影を行う以外は、ほとんど変わらないだろう。RX1に24-70mmのレンズがついていて価格が15万であったなら、「ああ、これでいいや」と思う人がほとんどなのではないだろうか。
ではこれを誰が買うのだろうか。ほしい人が買うのだろう、お金のある人が買うのだろう。でも必要とする人は、あんまりいなさそうだと思えてしまうのである。
EOSは4K動画へと進化しようとしているように思える。αもそうなってゆくのだろうか。その方がよいのかなとも思う。
普通の写真はNEXで。それで十分だろう。普通の人には。
SONYαという響きに、何の違和感も感じなくなってきた。時の流れは速いというのか、人の心は移り気だと言うべきか、SONYαですんなり受け入れてしまうのも恐ろしい気がする。だが、はたしてSONYのαは続くのだろうか。あやふやな気持ちが抜けきれないのは、私だけなのだろうか。
なんだかαの9シリーズには、因縁を感じざるを得ない。その昔、ミノルタはα7000でAFの革命(とあえて言っておこう、コンシューマーレベルでは間違いない)をおこし、大きなシェアを獲得して大カメラメーカーへと成長した。だがその後のデジタル化の波には乗り遅れ、RD-3000の大失敗の後を受けて投入されたのが(ミノルタ最後のフイルム一眼レフ?)α9である。フイルムにこだわる審査員のひいきを受けて、カメラグランプリを受賞して、そしてデジタルに乗り遅れてついにはカメラ事業から撤退してしまう。7で始まったαは、9で終わる運命なのだろうか。
35mmサイズの撮像素子を乗せて、店頭予想価格は30万。まだ価格.comには乗っていないようだが、上級の一眼レフだし、そんなに急激に下がることもあるまい。なかなか結構なお値段である。
で特徴や機能はいろいろあるわけだが、ポイントは光学ファインダーではなくEVFを搭載したことだろう。EVFと光学ファインダーでどちらがよいのか、まあちゃちな光学ファインダーだったらEVFの方がずっと良いと思う。コンデジについているような程度のものは必要ない。ただこれくらいの、このクラスについているような光学ファインダーであれば、捨てがたい魅力はあるわけだ。光学ファインダーの最も優れているところはどこかというと、像の伝達速度が光の速さであると言うことだ。つまり肉眼の見えるものとファインダー内に見える像の間にタイムラグが実質的にない。物理学的には存在するけれど、生理学的にはタイムラグはゼロだ。一瞬をとらえるという撮影には、これはきわめて大きな要素になる。EVFはどんなに早くなったとしても光の速度では動作できない。回路を中継するだけでも時間はかかるし、現代物理の範囲では永遠に追いつかないと言っても良いだろう。
その優れた特徴を生かせるのはスポーツ報道に代表されるような分野である。この分野ではまだまだ光学ファインダーである。ところが、先のロンドンオリンピックを見たらよくわかるのだけれど、中継のすべてはハイビジョンである。そしてスーパースローのハイビジョンですら、当たり前のように導入されている。サッカー、プレミアリーグの放送などを見ていると、決定的瞬間がスーパースローのハイビジョンでとらえられている。先のユーロでは、イブラヒモビッチのテコンドーボレーシュートが様々な角度からスーパースローで流されていた。1試合の中継で5~6台はスーパースローのハイビジョンカメラが投入されているものと思われる。もうこうなってくると、静止画のシャッターチャンスなんてお呼びではない。現在のハイビジョンは静止画に切り出して200万画素ほどだが、現代静止画報道のメインであるWEBサイトにおいては、200万画素有れば十二分だ。また雑誌の見開きなどに使用しても問題ない場合が多いだろう。読者が見たいのは、スター選手の決定的瞬間であり、ノイズや解像力や収差のチェックリストではないのである。さらに、今でこそハイビジョンだが、リオのオリンピックの頃には4倍のハイビジョンは普通に使われているだろうし、ひょっとすると4倍ハイビジョンのスーパースローも普通に使われるようになっているかもしれない。
もう、静止画の決定的瞬間のために光学ファインダーにこだわるのは、時代遅れなのだと思う。
EVFの良いところは何か。様々な撮影情報が表示でき、また各種の設定が表示に反映されることである。プラス補正して白くなった画像も見れるし、マイナス補正して暗くなった画像も見れるし、各種の特殊効果も反映して見えるのである。従って一瞬のタイムラグを許容できるような撮影、つまりほとんどの撮影においては、EVFの利便性が優れているといえるだろう。
その点では、SONYがEVFに切り替えたことは間違っていないと思うわけだが、その大部分のユーザーが撮りたいもの、撮っている被写体において、はたしてこの35mmサイズの撮像素子とフル画素で約6コマ/秒。周辺をクロップする「テレコン連続撮影優先AE」では、約1,000万画素で約8コマ/秒、約460万画素で約10コマ/秒。約10コマ/秒云々といった性能のボディが、果たして必要なのかな? というところに疑問がある。
それこそ35mmF2の交換レンズを使うとするならば、昨日取り上げたRX1と何が違うのということになる。1/8000秒AEの撮影を行う以外は、ほとんど変わらないだろう。RX1に24-70mmのレンズがついていて価格が15万であったなら、「ああ、これでいいや」と思う人がほとんどなのではないだろうか。
ではこれを誰が買うのだろうか。ほしい人が買うのだろう、お金のある人が買うのだろう。でも必要とする人は、あんまりいなさそうだと思えてしまうのである。
EOSは4K動画へと進化しようとしているように思える。αもそうなってゆくのだろうか。その方がよいのかなとも思う。
普通の写真はNEXで。それで十分だろう。普通の人には。
by abikoflower
| 2012-09-19 16:28
| ソニー

