X-E1 |
全く余分な話だが、X-E1か、XE-1か、XE1かって、最近どうもぼけてきているようで混乱してしまう。ほかでもE-P1かEP-1かEP1か、などもそうだ。一般の書き込みを見ていても混乱している人も多いようだから、私だけがぼけているのでもないか。
カメラに限らないが、今時のトレンド、2極化しているのかなという気がする。一つは低価格志向で、とにかく安く。いわゆる昔からのカメラメーカー製のコンデジでも、1万円以下は当たり前。5千円台から8千円台で、どこのメーカーもこのクラスをエントリーしている。ソニーやパナソニック、カシオなども有るし、数年前にはやった5千円クラスのトイデジカメなどばからしくなってしまう。同じような値段でちゃんと写る(微妙な表現だけれど)カメラが手に入ってしまうのだから、わざわざトイデジカメを買う人は、相当な好き者ってことだ。
二つ目は高級・高付加価値指向。値段は高いが付加価値も大きく、満足度の高さを求めてゆく方向性。販売数量的には少なくても、利益額では大きなものを得ていく方向性になる。カメラに限らず、外食産業でも、日用品でも、こういった二極化は起きているのではないだろうか。もちろん中間も存在することは間違いないけれど、方向性としては、より安く、もしくはより高付加価値を追求するような傾向があると思っている。
その中にあって、高付加価値の、つまりは趣味性の局地として出てきたのがX-Pro1であろう。レンズもこだわりの単焦点レンズを3本というラインナップで始まり、そうとうに好きな人以外は買わないだろうという登場の仕方である。しかしその分利益率も高いのだろうから、そこそこ売れれば、それなりに採算はとれるのだろう。実際にそこそこに売れたのかどうかは、わからないけれど。
そんな中で登場してきたのが、X-Pro1の普及型、X-E1である。上記の分類で言えば、高級高付加価値指向から、中間層へよってきた、ある意味で言えば時代に逆行したとも受け取れる。X-Pro1がやり過ぎだったから、ちょうど良い高級志向に落ち着いてきたという受け止め方もできるので、一般購買層の評価がどちらになるのかは、何ともわからない。私自身は、ちょうど良い高級志向になってきた、とも受け止めてます。
X-Pro1では高画質、高画質、高画質と、高画質を徹底的に売りにしていた。こういう時って、裏を読むと「高性能・高機能ではない」と言う場合もある。皆さんがこれからいろいろなレビュー記事を読むときに、そう言う裏読みも覚えておくと良いだろう。良いところと悪いところがあって、でも悪いところを取り上げてしまうと記事的にスポンサーににらまれるので、悪いところは無視して、あるいはごくあっさりと触れるだけにして、良いところだけを徹底的に書くという方法である。こういう書き方は、程度の差はあれ、ほぼすべてのデジカメで行われている。おそらくデジカメでなくても、他の商品でも似たようなものだろうな。レビュー記事を皆さんは公平な記事だと思って読んでいるかもしれないが、嘘は書いていないけれども公平でない場合は、きわめて多いのだ。テレビでやっていたとか、雑誌に書いてあったというと鵜呑みにしている人も多いのだが、必ず裏はある。
さて本題に戻ってX-E1だが、私はほどよい高性能とほどよい趣味性と、そして技術改良進歩と相まって、そこそこ良いところに収まってきたのではないかなという気はしている。そうはいってもけして安いカメラではないので、どこまで受け入れられるのかは微妙だと思うけれどね。
X-Pro1も144万ドットという高精細なEVFを搭載していたが、X-E1では236万ドットへとさらに高精細になった。いわゆる写メ的な、友達のスナップのような被写体の場合には、EVFも20万ドットでも十分使える。しかし桜や紅葉など、細かいものがたくさんある被写体の場合には、確かに、もっともっと高精細なファインダーが欲しいと思うことは良くある。撮ると言うことに関しては影響はないけれど、撮影する気分は高精細な方がよい。歓迎するべき進化だと思う。
また今回、18-55mmF2.8-4.0と言うレンズが登場してきたのも良い。私は単焦点派ではあるけれども、やっぱり標準ズームはあった方が便利なのだ。このレンズは明るい(暗くない)のがよい。各社の標準ズーム、おしなべてF3.5-5.6。なかにはF3.5-6.3なんてのもある。(増感性が良くなってきた+小型軽量で作りたい)×解像力を出したい=暗いレンズ、という方程式だ。X-Pro1やX-E1で使う場合には、ある程度大きく重たくても許されるだろうと言うことから実現できたとはいえ、F2.8-4.0と言う明るさはうれしい。同じミラーレスAPS-Cの撮像素子用の18-55mmのレンズ、ソニーが194gでキヤノンが210gなのにたいし、富士は310g。1段明るくすることで約100gほど重たくなっているわけだが、Xシリーズならばそれでも許されると言うことだろうし、基本これくらいの明るさは欲しい。F3.5-5.6などというのは暗すぎる。増感性が良くなったと言うことは、暗いところでも撮れると言うことで、暗いところで撮りたいと思えば、明るいレンズが必要なのだ。増感性が良くなったからといって、暗いレンズで増感性能を食いつぶしてはいけない。せっかくの技術改良がレンズの暗さで相殺されているようなものなのだ。F2.8-4.0くらいを明るいレンズとは呼びたくない。これが基本で、3.5-5.6は暗いレンズと呼ばねばならぬ。やっと、標準と呼べる明るさの標準ズームが出てきたのだなと言うことだ。
X-E1のレンズキットは115千円くらいのようだ。安くはないけれど、そこそこの値段に収まってきたのかな。
蛇足
昨日、知人と回転すしのチェーンに入ったのだが、おどろいたね。安い、早い、うまい。それに加えて、タッチパネルでオーダーすると、回ってくるとタッチパネルが点滅して教えてくれる。皿の底にICチップが埋め込まれている様子。ETCのような、非接触式のセンサーでテーブルに近づいてくると教えてくれるものと思われる。すごいね。低価格、(値段に対して)高品質、加えて最新技術。安かろう悪かろう、良かろう高かろうの時代は、終わったかもね。カメラも。

