2012年 10月 10日
LX7 1回目 |
Panasonic DMC LX7
画期的だなと思う。何がって、F1.4スタートのズームがついているからだ。4.7-17.7mm/F1.4-2.3。35mm判なら24-90mmに相当する標準ズームの画角である。何年か前にコンデジならではのF1.4のズームなどできないものかと、他メーカーに言ったことがあるのだが、「何キロものレンズになってしまいますよ」と笑われたものだ。今度は私が笑ってやろう。見ろ、やればできるじゃないか。
何回か取り上げているのだが、明るいレンズ、何がよいのか。パナのサイトを見ても「F1.4ならではのきれいなぼけ」みたいなことが取り上げられているが、F1.4とは言っても実際の焦点距離は4.7mmなのだから、35mm判なら円周魚眼ができるくらいだ。ぼけると言っても、たかがしれている。それでも一般受けするのは「ぼける」と言うことなのだろうから、それを取り上げたいんだろうな、ご苦労様ってところか。
皮肉から入ったけれども、コンデジ(比較的小さい撮像素子)と明るいレンズの組み合わせ、何がよいのか整理してみたい。
撮像素子が小さいと言うことは、ぼけにくいと言うこと。(なぜ、というところは省略)
撮像素子が小さいと言うことは、感度を上げにくいと言うこと。
レンズが明るいと言うことは、ぼけやすいと言うこと。
レンズが明るいと言うことは、暗いところでも撮りやすいと言うこと。
それぞれ細かく言えばいろいろと条件があるのだが、今回は省略して結論だけで比較している。
コンデジしか使ったことのない素人の方からは「背景をぼかして」なんてことをよく言われる。コンデジでは背景がぼけないか、きれいにぼけないかなので、一眼レフなどで撮られた背景がきれいにぼけている写真にあこがれを感じるようだ。背景が大きくぼけると言うことは、逆に言えばピンぼけしやすいと言うことでもある。ピントの合う範囲が狭い、だから背景がぼける。ピントの合う範囲が狭いから、ちょっとAFがずれてもピンぼけになる。失敗しやすいよと言うことなのだ。
オートフォーカスがあるから、だいたい大丈夫なのだけれど、背景がぼけないピントが合うはずのコンデジですらピンぼけを作る人がいる。実際私が撮影していても、そう言う場合もある。理屈と現実は違っている。コントラスト検出式はピントが正確、といっても現実にはそううまくゆくばかりではない。結構外すことも多いのだ。それなのにピントの浅い(ぼけやすい)F1.4のレンズで大丈夫なのか。確かに、暗い(F3.5などの)レンズよりはピンぼけする可能性は高いだろう。それでも、コンデジならでは4.7mmと言う実焦点距離は、ピンぼけしにくく(ピントの合う範囲が広く)、F1.4のレンズでもかなり実用的に使えるのだ。35mm判の撮像素子であったなら、24mmのレンズを使わなくてはならないところを4.7mmですむ。大きくぼかすという点では不利だが、F1.4の明るさを活かしながらピンぼけしにくいカメラが作れるという点では、ベストマッチなのだ。
さらに、コンデジの小さな撮像素子では、画素あたりの面積が狭いために光を受ける範囲が狭いわけで、それだけ感度が低くて増感しにくくなっている。基準感度が200であれば、4倍増感して800になるが、基準感度が50なら4倍に増感しても200にしかならない。それを無理矢理800まであげれば、当然画質が悪くなる。
ここで注意が必要なのは、仕様表の裏も読む必用があること。
コンデジの場合でも基準感度はできるだけ高く設定している。ただそれは低く設定してしまうと使いにくいため、無理矢理100くらいを最低にしている場合も多いわけだ。逆に大きい撮像素子の場合は基準感度が400くらい合ったりもするのだが、400スタートでは使いにくい、露出オーバーになってしまうため明るいレンズを解放で使えない、というような問題もあって、精一杯低く設定しての200スタートになっていたりする。実際の数字以上にその差はあるというわけだ。
たとえばLX7は1/1.7型で1010万画素でありながら、ISO80スタート。それに対して同じパナソニックの新製品、SZ5では1/2.33型で1410万画素ながらISO100スタートになっている。より小さな撮像素子でより画素数が多く、より感度が低いはずのSZ5の方が基準感度が高いわけで、それはなぜかと言えば「売るために必用な仕様」と言うことだ。これはSZ5の批判ではない。どこのメーカーも同じだし、実際一般の方々が使うのに基準感度が50とか25では当然使いにくいだろう。ある程度高めに設定するのはユーザビリティから言ってもやむを得ないところではある。
そのなかでLX7は80スタートなので、つまりはより高画質ってことだ。最高感度は3200で、拡張して12800まで対応している。F1.4で12800ということは、F2.8のレンズだったら51200に相当する暗さでも同じシャッタースピードが得られると言うこと。大きい撮像素子の方が感度は高くできるのだが、レンズは相対的に暗くなる。大きい撮像素子用の明るいレンズは、すごく、あるいはものすごく、大きくなり、重たくなり、高くなってしまう。冒頭でF1.4スタートのズームなんて何キロになってしまうと言われた話を紹介したが、大きい撮像素子の条件で言えばその通りなのだ。ひょっとしたら何キロではなく何十キロにもなってしまうかもしれない。値段も数十万では収まるまい。数百万から数千万のオーダーになってくる可能性もある。だから大きい撮像素子ではそれほど明るいズームレンズは作れないので、明るいと言ってもF2.8くらいだったりする。35mm判よりは小さいフォーサース用ではF2のズームも存在するが、相当に重たくて、値段もなかなかのものになっている。
明るいレンズであることは、増感を押さえられると言うこと。
F1.4 1/250 ISO100と
F2.8 1/250 ISO400とは、同じ明るさである。
F1.4のレンズならF2.8のレンズより1/4の感度ですむ。上の方で言えば、LX7でF1.4 1/250 ISO3200の条件で撮影する場合、もしF2.8のレンズを使うカメラであったなら、12800まで増感しなくてはならないと言うことになるわけだ。コンデジなので増感性ではミラーレスや一眼レフに劣る。しかし明るいレンズのおかげで増感を押さえることができるため、より低い感度で撮影できる。高画質のままで撮影できる範囲が広がるわけだ。
同じように高画質で撮れるものならば、より小型軽量の方が望ましくはないか?
話が長くなったので、明日に続けよう。
画期的だなと思う。何がって、F1.4スタートのズームがついているからだ。4.7-17.7mm/F1.4-2.3。35mm判なら24-90mmに相当する標準ズームの画角である。何年か前にコンデジならではのF1.4のズームなどできないものかと、他メーカーに言ったことがあるのだが、「何キロものレンズになってしまいますよ」と笑われたものだ。今度は私が笑ってやろう。見ろ、やればできるじゃないか。
何回か取り上げているのだが、明るいレンズ、何がよいのか。パナのサイトを見ても「F1.4ならではのきれいなぼけ」みたいなことが取り上げられているが、F1.4とは言っても実際の焦点距離は4.7mmなのだから、35mm判なら円周魚眼ができるくらいだ。ぼけると言っても、たかがしれている。それでも一般受けするのは「ぼける」と言うことなのだろうから、それを取り上げたいんだろうな、ご苦労様ってところか。
皮肉から入ったけれども、コンデジ(比較的小さい撮像素子)と明るいレンズの組み合わせ、何がよいのか整理してみたい。
撮像素子が小さいと言うことは、ぼけにくいと言うこと。(なぜ、というところは省略)
撮像素子が小さいと言うことは、感度を上げにくいと言うこと。
レンズが明るいと言うことは、ぼけやすいと言うこと。
レンズが明るいと言うことは、暗いところでも撮りやすいと言うこと。
それぞれ細かく言えばいろいろと条件があるのだが、今回は省略して結論だけで比較している。
コンデジしか使ったことのない素人の方からは「背景をぼかして」なんてことをよく言われる。コンデジでは背景がぼけないか、きれいにぼけないかなので、一眼レフなどで撮られた背景がきれいにぼけている写真にあこがれを感じるようだ。背景が大きくぼけると言うことは、逆に言えばピンぼけしやすいと言うことでもある。ピントの合う範囲が狭い、だから背景がぼける。ピントの合う範囲が狭いから、ちょっとAFがずれてもピンぼけになる。失敗しやすいよと言うことなのだ。
オートフォーカスがあるから、だいたい大丈夫なのだけれど、背景がぼけないピントが合うはずのコンデジですらピンぼけを作る人がいる。実際私が撮影していても、そう言う場合もある。理屈と現実は違っている。コントラスト検出式はピントが正確、といっても現実にはそううまくゆくばかりではない。結構外すことも多いのだ。それなのにピントの浅い(ぼけやすい)F1.4のレンズで大丈夫なのか。確かに、暗い(F3.5などの)レンズよりはピンぼけする可能性は高いだろう。それでも、コンデジならでは4.7mmと言う実焦点距離は、ピンぼけしにくく(ピントの合う範囲が広く)、F1.4のレンズでもかなり実用的に使えるのだ。35mm判の撮像素子であったなら、24mmのレンズを使わなくてはならないところを4.7mmですむ。大きくぼかすという点では不利だが、F1.4の明るさを活かしながらピンぼけしにくいカメラが作れるという点では、ベストマッチなのだ。
さらに、コンデジの小さな撮像素子では、画素あたりの面積が狭いために光を受ける範囲が狭いわけで、それだけ感度が低くて増感しにくくなっている。基準感度が200であれば、4倍増感して800になるが、基準感度が50なら4倍に増感しても200にしかならない。それを無理矢理800まであげれば、当然画質が悪くなる。
ここで注意が必要なのは、仕様表の裏も読む必用があること。
コンデジの場合でも基準感度はできるだけ高く設定している。ただそれは低く設定してしまうと使いにくいため、無理矢理100くらいを最低にしている場合も多いわけだ。逆に大きい撮像素子の場合は基準感度が400くらい合ったりもするのだが、400スタートでは使いにくい、露出オーバーになってしまうため明るいレンズを解放で使えない、というような問題もあって、精一杯低く設定しての200スタートになっていたりする。実際の数字以上にその差はあるというわけだ。
たとえばLX7は1/1.7型で1010万画素でありながら、ISO80スタート。それに対して同じパナソニックの新製品、SZ5では1/2.33型で1410万画素ながらISO100スタートになっている。より小さな撮像素子でより画素数が多く、より感度が低いはずのSZ5の方が基準感度が高いわけで、それはなぜかと言えば「売るために必用な仕様」と言うことだ。これはSZ5の批判ではない。どこのメーカーも同じだし、実際一般の方々が使うのに基準感度が50とか25では当然使いにくいだろう。ある程度高めに設定するのはユーザビリティから言ってもやむを得ないところではある。
そのなかでLX7は80スタートなので、つまりはより高画質ってことだ。最高感度は3200で、拡張して12800まで対応している。F1.4で12800ということは、F2.8のレンズだったら51200に相当する暗さでも同じシャッタースピードが得られると言うこと。大きい撮像素子の方が感度は高くできるのだが、レンズは相対的に暗くなる。大きい撮像素子用の明るいレンズは、すごく、あるいはものすごく、大きくなり、重たくなり、高くなってしまう。冒頭でF1.4スタートのズームなんて何キロになってしまうと言われた話を紹介したが、大きい撮像素子の条件で言えばその通りなのだ。ひょっとしたら何キロではなく何十キロにもなってしまうかもしれない。値段も数十万では収まるまい。数百万から数千万のオーダーになってくる可能性もある。だから大きい撮像素子ではそれほど明るいズームレンズは作れないので、明るいと言ってもF2.8くらいだったりする。35mm判よりは小さいフォーサース用ではF2のズームも存在するが、相当に重たくて、値段もなかなかのものになっている。
明るいレンズであることは、増感を押さえられると言うこと。
F1.4 1/250 ISO100と
F2.8 1/250 ISO400とは、同じ明るさである。
F1.4のレンズならF2.8のレンズより1/4の感度ですむ。上の方で言えば、LX7でF1.4 1/250 ISO3200の条件で撮影する場合、もしF2.8のレンズを使うカメラであったなら、12800まで増感しなくてはならないと言うことになるわけだ。コンデジなので増感性ではミラーレスや一眼レフに劣る。しかし明るいレンズのおかげで増感を押さえることができるため、より低い感度で撮影できる。高画質のままで撮影できる範囲が広がるわけだ。
同じように高画質で撮れるものならば、より小型軽量の方が望ましくはないか?
話が長くなったので、明日に続けよう。
by abikoflower
| 2012-10-10 17:04
| パナソニック

