EOS KissX6i |
D3200の話に続いては、当然のようにKissX6iである。もちろん昔は、Kissはフイルムのカメラだったので、デジタルはKissDと表記していたのだが、いつの時だったか、DをとってデジタルもKissになった。Kissと言うのは女性受けする(でしょ?)うまいネーミングをつけたものだと思う。
Kissに対抗したのか? ニコンの打ち出した女性対策は、CMにキムタクを起用することだった。相当高い出演料だったらしく、当初は1機種だけの予定にしていたのが、CM効果で相当売れたらしく、それ以降ずっとニコンはキムタクを起用している。Kissの話なのにニコンの話になってしまったが、どちらも女性対策は相当意識しているのだろうな、ということ。従来は男性が主流だったカメラマーケットなので、女性が買えばマーケットが二倍にふくらむ理屈。どこのメーカーも力を入れていると言うことか。そうはいっても購買層における女性のシェアは20%か30%程度。とはいえそれがプラスアルファで増えた層だと考えれば、20%と言うのはすごく大きいし、まだまだこれからマーケットがふくらむと考えれば、女性重視も当然と言うことか。
さて、このカメラに対する評価は、基本的にD3200と変わらない。気に入ったなら、セットで買って、飽きるなり気に入らなければ、セットで売って何かに買い換えればよい。マウントなど気にするまでもない。レンズ固定式と同じだ。一眼レフではあっても、普及機と言うことから言えば、コンパクトの普及機と同じ考え方。多少の違いはあっても、どこのメーカーを買っても似たり寄ったり。「違いが出るような使い方や、レンズを買いそろえたりしないでしょ」という意味だ。
ただ、その中でおもしろいと思うのは、画素数が1800万画素なこと。だいたい今までは、ニコンの方が画素数が少なめで、キヤノンが画素数を増やして宣伝するという構図だったのに、ここへ来て逆転している。D3200がISO6400までで連写が秒4コマなのに、KissX6iはISO12800で秒5コマの連写ができる。画素数と共にこれだけ聞いたら、1800万画素の方がニコンでしょと言ってしまうだろう。まあどちらのメーカーも同じ発想で同じように開発しているから、似たり寄ったりで行ったり来たりしていると言うことなのかな。液晶が動く、像面位相差とコントラスト検出式AFのハイブリッドを採用しているとか、タッチパネルだとか、これは大きな違いなのだけれど、注意しておきたいのはミラーレスとの位置づけである。
以前取り上げたEOS Mが発売され、結構売れているらしい。それはそれでよいことではあるが、KissX6iを選ぶのか、EOS Mを選ぶのかとなると、なかなかに難しい。EOS Mを買ってしまい、KissX6iと併用するかというと、しない。EFやEF-SレンズはMに使えるが、使えると言ってもそれをつけてしまったらコンパクトであるMの特徴が無くなってしまう。使えるのはよいけれどもつけてどうする、と思うわけだ。6Xiにつけておけばそれで十分。液晶も動くし、不足はしない。
それに対してニコンは、撮像素子の大きさがだいぶ違うため、レンズ込みでもコンパクトに収まるし、既存の一眼レフ用レンズをつけた場合には望遠やマクロに強くなってつける意味が出てくる。したがってD3200とNikon1は共存できるし、両方持っていても良いだろう。だが6XiとMは、両方持っていても仕方ないのではないかな。どちらかで十分だろうと思う。
つまりは、キヤノンの未来戦略が見えてこないわけだ。これからどうするの? 特にEOS Mは、どうるすの? というところが見えてこない。まあシェアは落としているのだろうけれども、まだまだ6Xiも売れる商品だろうし、セットで買ってセットで売って買い換えればすむのだから、6Xiセットを買っても問題ないのだけれども、キヤノンはどっちへゆくのだろうと言うところが見えてこないのだ。
まあ、今6Xiを買うつもりの人にとっては、特に問題ではない事柄。セットで買って楽しめばそれで十分であるが、これからシェアを増やしたいと思っているだろう女性購買層にとっては、もう少し小さいミラーレスに気が行ってしまうかもしれないな、と思います。

