OM-Dがグランプリ |
デジカメwatchの読者が選ぶ「2012年デジタルカメラ人気投票」で、OM-Dが一位を獲得しました。
買ったとか欲しいとかではなく、印象に残った機種、と言う基準で5機種までの投票のため、そう言うところが結果に影響しているのだろうとは思うものの、なかなかだと思います。一般の読者投票なので、メーカーからの金の出具合も関係なく、出来レースのデジタルカメラグランプリよりは、ずっと値打ちのある賞だろうと思います。賞品はないのでしょうけれど。
1位がOM-Dで32.8%。2位がD800Eで24.1%、3位D800で20.7%、4位D600で19.6%<、5位がK5Ⅱsの16.5%でした。2,3,4がニコンで、D800EとD800を合わせればOM-Dを上回るとはいうものの、OM-Dの32.8%はD800Eの24.1%に大差をつけており、ニコンとオリンパスの、全体のユーザー数はニコンの方が数倍上回るはずですから、それを考慮すれば、やはりOM-Dが圧勝と言って良いでしょう。
まあ当然ですね。圧倒的に優れており、時代のトレンドを確実にしたと言っても良い小型軽量と高性能を両立させたOM-Dは、第一印象からダントツに優れていましたし、Penを上回る歴史的高性能機種といえるでしょう。逆に言えば、Penはちょっと際物的、までは言いませんけれど、本命路線ではないですからね。一方のD800は、各所ブラッシュアップしているとはいえ、既存路線の延長ともいえます。ローパスレスが評価されてD800EとK5Ⅱsがランク入りしましたが、もしD800Eが無ければD800にもっと票が集まったかというと、そうともいえないだろうと思います。
カメラグランプリと言えばニコンとキヤノンのフラッグシップが交互に受賞するもの、でしたが、D4と1Dxが16位、17位とベスト10にも入らなかったのはおもしろい。それが時代というものでしょう。こういう現実をカメラグランプリなどの審査員も受け止めて、時代のトレンドや消費者動向を反映させてゆかないと、今後ますます賞の権威が失われそうです。
レンズ一体型の部門ではソニーのRX1とRX100がワンツー、それにシグマのDP2Merrill、DP1Merrillが3,4位と1型以上の撮像素子が上位を独占しています。これも消費者のニーズを反映したものと思います。2013年は1型以上の撮像素子を持つコンパクト、がトレンドとなるでしょうね。気になったのはニコンのP7700が14位と大きく後れをとっていること。実際の売り上げではどうなのかわかりませんが、おそらくはそれなりにデジカメレベルの高いユーザーからの評価ですし、そう言ったユーザーが対象になるであろう高級コンパクト路線のP7700ですから、苦戦しているのだろうと思われます。
Nikon1でも外し気味なところがありますし、ニコンももう少し考えないと、厳しくなるかもしれませんね。