PowerShot A2600 A1400 |
キヤノンの中の低価格路線。新発売の中では最も安い機種。初心者向け、と言うことらしい。A2600はリチウムイオン、A1400は単三電池仕様である。一般の、特別カメラ趣味ではない、一眼レフなど持っていないであろう人たちのカメラを観察していると、どうもこの手の、低価格機を使っている人が多いように思える。近くによって観察したり、型番を見せてもらっていたりするわけではないので、必ず低価格機だ、とは言い切れないものの、色(けっこうシルバーが多い)や形から見て判断するに、安いものが多いのではないかなと思う。多数派は、少なくとも高級機ではない。
ただ不思議なのは、なぜか手ぶれ補正機構が省かれてしまったこと。初心者にとって優しいカメラ、としたら手ぶれ補正必須ではないのか?
価格.comをみると、前モデルのA2400ISが5,920円になっている。その上のA4000ISも6,980円だ。ところが新発売と言うことでA2600は10,464円。A1400は10,999円と高い。手ぶれ補正がないのに大幅に高いわけで、これはどう考えても買う側から見れば「損」だろう。「これからどんどん値下げしてゆきますから」と言うことか? といっても5,920円を大きく下回って4,980円程度まで下がるのだろうか? 手ぶれ補正のあるなしを金額で換算すれば、A2400ISを大きく下回らないと同等の評価は出来ないなと思う。
初心者は手ぶれ補正を重視していない、と言うことなのだろうか? 携帯で撮ったぶれぶれ、ぼけぼけの写真でも平気でネットに乗せている人も多いので、かまわないだろうという判断なのかなぁ?
キヤノンの低価格機は、シーンモードや特殊効果などが上位機種と変わらないくらいに搭載されている。他のメーカーだとアート効果を減らして低価格機を差別化していることが多いのだが、キヤノンは昔から、操作性もあまりわからないし、ソフトウェア面での充実もしているので、安い中ではかなりお買い得だなと思っている。
しかしこの手ぶれ補正を搭載しなかったことについては理解に苦しむ。A2400ISなどは昨年の夏モデルだし、手ぶれ補正もついているし、値段も大幅に安い。どう考えてもA2400ISを選ぶだろう。何とも不思議だなと思う。