E-P3後継機 |
オリンパスはE-P3の後継機を2013年中に発売するという。どんなもの?
現在のオリンパスのラインナップは、EVFを内蔵したOM-D。液晶が動くE-PL5。小ささを追求したE-PM2、そして一世代前のタイプのE-P3だ。私もE-P3が出たときにはこれはよいと思ったのだが、実際のところは「スタイル優先」だった。中身が悪かったと言うことではないのだが、使い勝手としては液晶が動くE-PL3の方が良く、シャッター音がちゃちであるとか、デザインが悪いとか、安っぽい感じがいまいちではあったものの、実用的にはE-PL3の方がE-P3よりも良かった。昨年秋にはE-PL5,E-PM2が発売され、中身はOM-Dと同じ高画質に改良された。E-PL5はデザインも良くなり、安っぽい音もしなくなり、タッチパネルにもなり、実用的かつファッション性も向上して、EVFが無いことをのぞけば文句のない機種ともいえるようになっている。EVFが必用ならばOM-Dを選べば良く、EVFつきのOM-D。EVFなしのE-PL5。小型軽量のE-PM2と、過不足のない十分なラインナップになる。
ここにE-P5の入る余地は、存在するのだろうか?
EVFを内蔵するという予測もあるが、それはOM-Dで十分だ。OM-Dのデザインが、と言う意見もあるが、要するにそれは単にデザインの好き嫌いでしかないわけで、OM-Dのデザインを変更してTypeⅡをだす、と言うことと変わらない。フイルムのPenにより近い形状になるという予測も、これも単にデザインのみの話である。機能的に何か付け加えるものがあるのだろうか。液晶の動きが縦位置にも対応するということもあるだろうが、それはむしろE-PL5の後継機に求められることだろう。デザイン性も捨てられないE-P5には、フリーアングル液晶は搭載されないと見る。また位相差AFの搭載もあるだろうが、それはホールディング性に優れEVFも搭載するOM-D後継機に求められることで、もちろんE-P5に乗せても良いのだけれど、本命ではないと見る。
そうなると、E-P5には何をどうしたらよいのだろうか。連写であるとかいろいろな機能が改善されるのだろうけれど、E-PL5やOM-Dの後継機に乗せれば十分であろうことが多く、E-P5の存在価値が今ひとつ理解できない。有るとしたらまさしく、デザインのみだ。
ちょっとフラッグシップと呼ぶには軽薄な気もしてしまうが、デザインのみの存在というのも良いかもしれない。ライカが限定バージョンビジネスを展開するように、E-P5 Type1 限定1万台。Type2 限定5千台。Type3 限定5千台などどうだ。外見のデザインのみを変えて、PenFバージョンとかPenEEバージョンとかスケルトンモデル、あるいは超未来派モデルなどだ。まあそれがよいとは言わないが、そう言うのもビジネスかなとは思う。
いえね、それ以外に、E-P5が何で必用なのかって、思いつかないってことなのですが。