PowerShot S120 |
1/1.7型の撮像素子ながら、望遠側を暗くすることでレンズを小型化し、高画質ながら収納性を重視したモデル。これが今回の中では本命、、、なのかな?
個人的には魅力を感じるモデルなのですが、この手のカメラの使いこなしポイントは、それは1/2.3型の場合も同じですけれど、望遠側が暗くなる、と言うことの意味を理解しているかどうかと言うことでしょう。
望遠側はレンズが暗いよ、するとどうなるの? じゃあどうしたらよいの? と言うことの意味を理解している人にとっては、小型軽量と高画質の両取りが出来て、Goodなカメラだと思います。
前モデルのS110がF2.0-5.9であったものの、レンズがより明るくなってF1.8-5.7に成りました。とはいうものの、広角側がF2.0からF1.8になっても、元々明るく、ぶれにくい広角ですから、実質的なメリットはそれほど無い。また望遠側がF5.9からF5.7になっても、まあ、ほとんど変わらない。数字が減っていますから「明るくなりました」と言うコピーは使えますけれど、実利的にはさほど無い。それでもボディの厚みは2.1mm増えている。
ライバルがF1.8のレンズを搭載する中で、キヤノンだけがF2.0では、営業的に厳しかったと言うことなのでしょう。
しかしこういったことを見てみると、このカメラやライバルの機種を選んでいる人のほとんどは、レンズの明るさの持つ意味を理解していないのだろうなと思われます。そうすると、せっかくなかなかのカメラを購入しても、望遠を多用する人は思いの外高画質が得られなかったりしそうです。
レンズの明るさの意味、メリットデメリットが良くわからないけれども、高画質が欲しい、と言うことならば上のクラス、G16とか、P7700,XZ-2、LX7などが、あるいはミラーレスが、大きくは成るけれどもおすすめなのかなぁと思います。