FUJIFILM X-E2 |
世の中どんなことにも「運」はあると思います。
運じゃない、必然だ。努力だ、才能だ。まあそれはそうですが、やっぱり、運・不運は何事につけある物ではないでしょうか。たとえば、カメラについても。
X-E2が今この時期に登場したことは、当然必然があるわけで、開発が出来ました、もっと早く作りたかったけれども無理だった、今出せる開発はここまでだった、などなど、いつでも好きなときに出せるけれども、ここまで待っていた、と言うことは無いでしょうから、今出てくることには必然性があるわけですが、やっぱり運・不運はあるんじゃあないかな。
OM-D E-M1が発売されて、12-40mmF2.8と言うレンズも登場した。日本国内のミラーレス機ではトップシェアのマイクロフォーサーズですから、このインパクトは大きい物があります。
そしてソニーからは、35mmサイズセンサーのミラーレス、α7とα7Rが発表され、X-E2の1週間後には発売されます。α7はボディ価格13万円台です。
その間に挟まれてAPS-Cのミラーレス、X-E2。なかなか、インパクトを残しづらい時期に当たりました。
撮像素子には、小さいから良いところがあります。大きいから良いところもあります。何事につけ、長所の裏は短所であり、弱点の裏返しは長所にも成ります。m4/3と35mmサイズというセンサーサイズの二つに挟まれ、この時期に登場したAPS-C。中間というのは微妙なんですよ。いいとこ取りにも成りますが、どっちつかずにも成る。弱点もそこそこだけれども強みもそこそこ。3つあって真ん中というのは、なかなか評価しにくいところになってしまう物なんです。
X-E2。悪いとは言いませんが、OM-D E-M1とα7の間に挟まれて、どうしてこれを選ぶのですかと言われると、これが良いところだとアピールできるところはなかなかつかみにくい。
不運な時期に登場した、運・不運で言えば、不運なカメラに思えますね。
逆にここで沈黙を守るキヤノンは、OM-D E-M1やα7を予測したのかどうかはわかりませんし、予測できたとして何かを変えられるのかどうかも疑問ではありますが、ある意味ここへぶつけずにすんだのは、運を持っているのかもしれません。出てきてみないとわかりませんけれどね。