明日ママがいない、について |
日本テレビの番組「明日ママがいない」 について様々なことが言われています。表現の自由であるとか、あるいは個人の人権なのか、人権と表現との間で、激しい議論がなされています。
日本テレビは、 「最後まで見てくれればわかる」と発言していますが、私はこれをメディアの横暴であると考えています。
なぜならば、マスメディアというのは極めて大きな影響力を持っているからです。
「テレビで言っていた」 「本に書いてあった」と言ったことで、盲信してしまう人がいかに多いことでしょうか。
それは違うよ、と思うような事柄でも、テレビで言っていた、本に書いてあった、など頑固に信じてしまう人は決して少なくありません。
「最後まで見てくれ」 と言う日本テレビの言い分には、おそらくは最後はハッピーエンドになる、と言う意味合いであろうと思われます。
しかし、最後がハッピーエンドになるということは、逆に言えば最初に出てきた部分、ポストといったひどいあだ名をつけられていたとか、施設員から酷い扱いを受けた、といった事柄を肯定してしまうことにもつながってきます。
最後が、あれは全て夢だったんだ、ひどいあだ名をつけられたり虐げられたりしたことがないんだよ、と言う結論であれば話は別ですが、おそらくはそうではありますまい。
また、すべての人が最後まで見るわけではありません。第一話、第二話までしか見ないで見るのをやめてしまった人は、間違った認識を植え付けられたままになってしまいます。
最後まで見てくれというのは、日本テレビのわがままであろうと思います。
ではどうしたらよいのでしょうか。私は、スポンサーがCMを辞退することによって空いた枠を有効活用するのが適当であろうと思っています。
すなわち、その時間帯にACジャパンのCMなどを流すのではなく、この物語はフィクションであること、ひどいあだ名を付けられたりしていることはあくまでも番組の演出であること。事実、保護施設の中でそのような事自体があるということでは無い、と言う事を詳しく何度も説明する必要があると思います。
せっかくスポンサー辞退によって使える時間枠ができたのですから、その中で誤解を生む事が無いように、繰り返し説明したら良いのではないでしょうか。
マスメディアの力というのは、大変大きなものです。
クレームがついたら辞めれば良いと言うこととは違いますが、誤解を生まないようにする配慮は、今まで以上に求められる大切な事柄だと思っています。
この文章は、ドラゴンスピーチの入力テストを兼ねて、作成してみました。