R-D1xG生産終了 |
思い入れのあるカメラです。
R-D1の発売は2004年8月。もう10年もたつのですね。さすがに出番は少ないものの、今でも時々は使ってみたくなるカメラです。
カメラそのものよりも、レンズとの組み合わせです。私の愛用はコシナのSuper Wide-Heliar 15mmF4.5です。MFであることはもちろんですが、レンジファインダーカメラに距離計が連動せず、目測式で「だいたい何メートルくらいだ」とあわせます。といっても15mmF4.5ですから、1.5から2mにセットしておけばだいたいカバーされてしまい、近距離の場合だけ距離を変えます。最短撮影距離は30cm。距離計はよいのですが、内蔵ファインダーが役に立たず、15mmF4.5用の外付けファインダーを買わねばなりませんが、これが結構高価。どうせアバウトなレンジファインダーなので、21mmの安物ファインダーをつけています。15mmに対してAPS-C撮像素子なので、22.5mm検討。まあ、だいたいの範囲を確認する程度の役割です。
レンジファインダーはのぞく角度が違えば見える範囲も違いますし、近距離になってくるとファインダーも役に立たなくなってきます。どのみちアバウトな撮影しかできませんから、思い切り割り切って、アバウトな使い方に徹しているわけです。
この15mmF4.5との組み合わせに出会ったのが、R-D1に惚れた理由です。ライカMなどがでて、1.3倍ならもっとよいじゃないかという人もいましたが、私には22.5mmの相性がよかったようです。UltraWideHeliar12mmF5.6も持っていますが、これをR-D1につけると18mm検討。15mmをライカMにつけた場合が19.5mm。UltraWideHeliar12mmF5.6をR-D1につけると広すぎていまいちに思えてしまうので、Super Wide-Heliar 15mmF4.5をライカMで使いたいという思いには、全く至りませんでした。
R-D1とSuper Wide-Heliar 15mmF4.5が、ベストマッチだったのです。
R-D1もその後幾度かの変遷を経て、R-D1xGとなっていますが、想像ですが、中身は何も変わっていないと思っています。型番を変えないと(新製品にしないと)売れませんから、在庫になっているカメラを改造して新製品としたか、購入してしまったものの組み立てていなかった部品で少し変えて新製品としたか、いずれその程度ではないかと想像しています実質R-D1から何も変わりませんけれど、正直変えるところもありません。連写するものでもなく、どのみちMFですし、15mmと一緒に使う分には、10年たった今でも何の不満もありません。
しかしライブビューが当たり前になり、距離計非連動でも正確なピント合わせとフレーミングができるようになった今、レンジファインダーが生き延びるすべはなくなってしまいました。
ただし、私は相変わらずR-D1と15mmF4.5で使い続けます。なんとSuperWide-Heliar 15mmF4.5はフードが固定式。しかもLマウントタイプのため、35mmセンサーで使ってLマウントの固定位置がずれると、フードが斜めになってケラレてしまうのです。ちなみに12mmのほうは、フードが回転するので35mmセンサーでもケラレずに使用できるのでした。
壊れるまで、まだまだ愛用したいカメラです。