NX mini |
サムスンの、あたらしい1型センサーを使用するレンズ交換式システムの一号機。
サムスンは従来から、APS-C撮像素子を使うNXシリーズを発売していたいます。何度か述べてきましたが、APS-C陣営ではソニーが35mmサイズへの進出を果たし、APS-Cは普及機へと転換していくと思われます。陣営の中では、キヤノンも冴えませんし、フジは少しマニアックすぎるのか、なかなか支持を拡大できないようです。そんな中では、サムスンがAPS-Cの中心となるかもしれないと述べてきたわけですが、より小さな1型撮像素子のシステムへと進出をしてきました。
思うに、サムスンもAPS-Cは中途半端だと感じ始めたのではないかと想像します。より小さくコンパクトな路線か、より大きな撮像素子での展開か。より大きな撮像素子の場合は、おそらくレンズシステムも一新しなくてはならず、コストもかかるでしょうから負担も大きくなります。それに対して小さい方は、低価格に設定できますから売り上げも期待できますし、マウントアダプターで従来のNXレンズを使うなど、レンズシステムにかかる負担が、どちらかといえば小さく抑えられます。m4/3か1型かと考えたとき、どうせならより小さい1型の方がいいだろう、そんな発想があったのではないかと思うわけです。
将来的にはより大きなセンサーの利用も考えているでしょう。過去の資産のないサムソンですから、別に35mmサイズにこだわる必要もなし。数年様子を見て、より低価格でより大きなセンサーが供給できるようになってきたとき、35mmより大きなセンサーでシステム展開をすれば、35mmにこだわっている日本勢に対してアドバンテージを持って勝負してゆくことができるでしょう。
それまでの間は、APS-Cと1型で展開してゆく。そんな気がします。
より大きなセンサーに関しては未知数ですが、APS-Cについては、逆風がさらに強くなるのかなとは、想像できますね。