OLYMPUS STYLUS 1s
28-300mm相当をF2.8でカバーするSTYLUS1の改良型。
正直、ステップズームとか、35mm換算表示などはどうでも良いと思う。ステップズームは、ライターが作例を撮るには便利です。撮った作例に何mm相当と書くだけで良さそうに見えますし、作例作りが楽。なので、関係者からの要望は多かったとは思いますが、作例には便利でも作品には意味の無い機能。むしろステップで止まる分だけ不便だと思います。なので、ステップズーム機能がついているカメラでも、通常は切っています。
また35mm表示も、おじさんにはわかりやすくて便利です。これもライター関係諸氏からは要望が多いでしょうけれど、これもオリンパスがアピールしようとしている若い女性には、むしろハテナマークでしょう。先日もオリンパスの、特にPenのシェアの高さを実感したところがありましたが、主に手にしていた若い女性たち、28mmとか50mmと言われても、ぴんとこないのでは無いでしょうかねぇ。
撮像素子が小さければ、24-1200mmなどと言うSP100EEもあるわけですが、高級というアピールをするため、少しでも感度を上げるため、撮像素子は大きく、画素数は少なめの1/1.7型の1200万画素。それで28-300mmです。まあ改良型も悪いとは思いませんけれど、どうせなら20-200mmF2.8のSTYLUS2の方が良かったかなと思うのです。
焦点距離がかぶりますが、良いじゃ無いですか。20-200mmと28-300mm、どちらが良いか迷い、かぶっているから両方買わない、という人は少数でしょう。中には、選びきれないから両方買う、人もいると思いますし、かぶっているからマイナスには成らないと思いますよ。プラスには成っても。
1型、m4/3型、APS-Cに35mmサイズとだ高級コンパクトのセンサーも大型化していますから、果たしてどこまで1/1.7でいくのかは、悩みどころだと思いますが、センサーが小さいが故に実現しているレンズスペックもあるわけです。フルレンジカバーのオールインワンは1/2.3型で。常用域カバーの高倍率は1/1.7型で。その上はもう少し標準ズーム的に、と言う棲み分けになる気がします。これからも、1/1.7型の出番は、ありそうな気がします。